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President Message

新しいことに挑戦し続ける
姿勢があったから
今のカワソ―テクセルがある

人と人との関係を通して、自分の存在価値を見出したり仕事のやりがいも生まれてくるんですね。会社全体の姿勢としても、人との繋がりや人間関係などを重視していらっしゃるように感じたのですが。

そうですね、会社としてこれからどんなことに取り組んだらいいのかな、ということを考える際にも、やはり人間関係ですごく助けられていることがありますね。

例えば当社は海外の展示会にも出展したりしているのですが、そのきっかけとなったのは、ある会社さんから「カワソーさんの製品は海外でも通用するよ、日本だけじゃなく海外でもきっと売れるよ。」と言われたことだったんですね。

で、「本当ですか、それなら出展しようと思うんですけど」と言うと、「じゃあ今度ドイツのニュルンベルクで開催されるこんな展示会があるから、出展したらきっとお客さんが見つかると思うよ」とか教えてくれるわけです。

先ほどお話ししたように、ヒートシンクの製造を始めたのも取引先の会社さんから頂いた「金属と金属の接合も出来るんじゃない?」という言葉がきっかけでしたね。

他にも、重電メーカーの会社さんに碍子を売りに行ったら、会社案内の中に載せていたセラミックと金属の接合技術に目を留めて頂いて、「碍子は今間に合っているけど、この接合技術にちょっと興味あるんだけど」って言われて、そこから新たなお取引が始まったりということもありました。

こういった感じで、新たな事業を展開していく際には人間関係にものすごく助けられたり、人から貰った情報やアドバイスがきっかけとなって、「じゃあこれちょっとやってみようか」となって、実際やってみたら上手くいったということが結構多いんですね。

創業時に生産していた陶磁器製食器
配電用碍子
配電用架線金物

更に遡って、当社の歴史を振り返ってみても昔からそういった姿勢はあったと感じます。

カワソ―テクセルは、明治10年に食器を作る会社として始まったんです。
食器作りからスタートして、次に食器と同じ陶磁器製品だった碍子を作り始めました。

碍子でうまくいったら、もうこの仕事だけでいいやと思うところですが、碍子だけじゃなくて電柱に取り付ける金具部分もやってみようか、ということで次は電柱に取り付ける金具部分も作り始めました。

食器を作っている会社さんは今でもありますが、明治初期から食器だけを作り続けて現代まで生き残っている会社さんがあるのかと考えたら殆どないですよね。

もうここで満足してるからいいじゃない、みたいな姿勢だとそれ以上の事業の拡大はありません。

今やっている仕事に対して、周囲の人から「それならこれもやってみない?」と言われれば「じゃあやってみましょうか」と手を出してみる。こうやって既存の事業で培った技術をもとに周囲の声をヒントにして次の仕事へと結びつけて新たな事業を展開してきたんですね。

昔から人と人との繋がりがあって、人からもらった意見や情報をきっかけにして「じゃあやってみよう」と挑戦していく姿勢があったからこそ、明治生まれの会社が今まで続いて現在のカワソーテクセルが存在していると思うんです。

ものづくりと人間関係の話をすれば、特に製造業の会社に於いては人間関係というものが大変重要だと考えています。それはなぜかと言うと、営業担当と設計担当や製造担当、それぞれが絡み合って製品が作られていきますので情報共有をどこまで図れるかが重要になってくるわけです。

お客様の「こういう物が欲しい」というご要望をまず伺ってくるのは営業で、そのご要望が営業担当の社員から設計担当の社員へ、さらに製造担当の社員へと伝達されて、最終的に製品として形になります。なので、社内的な人間関係がうまく行かないと情報共有もうまく出来ないし、結果として物事がうまく進んでいかないんですね。

社員のあいだでも、そういったものづくりに於ける情報共有の重要性、情報共有がきちんとできるための人間関係の重要性はしっかり認識出来ていると思います。

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